「短編集」
読みきり
陽だまり
暦は3月。春はもうすぐ。
でも、外は冷たい風が吹いている。
お店も定休日で、天気も良い。
パク・ハは張り切って洗濯をし、今、大量の洗濯物を干し終えたところだ。
天気は良くても風が冷たく、体感温度は低かった。まして建物の屋上、屋根部屋の前のテラスは尚更のこと。
濡れた洗濯物を掴みとっては干す、という作業を繰り返していた彼女の手はすっかり冷え切ってしまった。
両手を擦り合わせながら、空になった洗濯籠を腕に引っ掛け、家の中に入る。
家の中は温かい。
リビングに行くと、先ほどまで本を読んでいたテヨンが、ソファに横になって眠っていた。
風が遮断され、太陽の温もりだけが届くリビングは、昼寝にはうってつけだ。
テヨンは、読みかけの本を目隠し代わりに顔の上に被せている。
パク・ハはその本をそっと取った。
穏やかな寝顔が現れる。
長身のテヨンが横たわるせいで、ソファには座る余地がない。
パク・ハは、ソファとテーブルの間の床の上に膝まづき、テヨンの寝顔を見つめた。
あまりにも静かで、寝返りをうつ素振りもない。
息遣いも感じられぬほど寝入っているテヨンに、突然、不安を感じた。
パク・ハはテヨンの胸に耳を充てる。
トク トク トク トク トク トク トク トク
その心音に安心し、微笑んだ。
胸から耳を離すと、今度はゆっくりと口づけた。
温かく、柔らかく、唇を伝わって彼の息遣いを感じる。
良かった。生きてる。
二人で横たわるには狭いソファ。
パク・ハはテヨンに覆いかぶさるようにして、そこへ身体を預けた。
「ん、あたたかい。」
テヨンは目を閉じたまま呟いて、胸の上のパク・ハを抱きしめる。
「起こしちゃった?重くない?」
「全然。・・・毛布代わりにそこにいて。」
陽だまりみたいに温かい。
互いの身体の温もりが、嬉しく、愛しい。
パク・ハも目を閉じた。
こんな些細な幸せが、ずっと、ずっと、長く、永く、続きますように。
__________
昨日は冷たい雨でした。
今日は天気は好いけれど、冷たい風が吹いてます。
寒いけれど・・・もうすぐ、春です。
私の大切な友人に贈ります。
でも、外は冷たい風が吹いている。
お店も定休日で、天気も良い。
パク・ハは張り切って洗濯をし、今、大量の洗濯物を干し終えたところだ。
天気は良くても風が冷たく、体感温度は低かった。まして建物の屋上、屋根部屋の前のテラスは尚更のこと。
濡れた洗濯物を掴みとっては干す、という作業を繰り返していた彼女の手はすっかり冷え切ってしまった。
両手を擦り合わせながら、空になった洗濯籠を腕に引っ掛け、家の中に入る。
家の中は温かい。
リビングに行くと、先ほどまで本を読んでいたテヨンが、ソファに横になって眠っていた。
風が遮断され、太陽の温もりだけが届くリビングは、昼寝にはうってつけだ。
テヨンは、読みかけの本を目隠し代わりに顔の上に被せている。
パク・ハはその本をそっと取った。
穏やかな寝顔が現れる。
長身のテヨンが横たわるせいで、ソファには座る余地がない。
パク・ハは、ソファとテーブルの間の床の上に膝まづき、テヨンの寝顔を見つめた。
あまりにも静かで、寝返りをうつ素振りもない。
息遣いも感じられぬほど寝入っているテヨンに、突然、不安を感じた。
パク・ハはテヨンの胸に耳を充てる。
トク トク トク トク トク トク トク トク
その心音に安心し、微笑んだ。
胸から耳を離すと、今度はゆっくりと口づけた。
温かく、柔らかく、唇を伝わって彼の息遣いを感じる。
良かった。生きてる。
二人で横たわるには狭いソファ。
パク・ハはテヨンに覆いかぶさるようにして、そこへ身体を預けた。
「ん、あたたかい。」
テヨンは目を閉じたまま呟いて、胸の上のパク・ハを抱きしめる。
「起こしちゃった?重くない?」
「全然。・・・毛布代わりにそこにいて。」
陽だまりみたいに温かい。
互いの身体の温もりが、嬉しく、愛しい。
パク・ハも目を閉じた。
こんな些細な幸せが、ずっと、ずっと、長く、永く、続きますように。
__________
昨日は冷たい雨でした。
今日は天気は好いけれど、冷たい風が吹いてます。
寒いけれど・・・もうすぐ、春です。
私の大切な友人に贈ります。
~ Comment ~
ときめきました♪
何気ないシチュエーションなのに、なんでこんなにときめくのでしょう♪
この柔らかい雰囲気はテヨンですよね~
私もテヨンを襲いたい!!じゃなくて、テヨンに覆い被さりたい!!
そしたら、多分イ・ガクが出てきて
「無礼者、余が潰れるではないか!!」と怒られそうです(T-T)
幸せな二人をありがとうございました。
それでも怒られたいけど…
この柔らかい雰囲気はテヨンですよね~
私もテヨンを襲いたい!!じゃなくて、テヨンに覆い被さりたい!!
そしたら、多分イ・ガクが出てきて
「無礼者、余が潰れるではないか!!」と怒られそうです(T-T)
幸せな二人をありがとうございました。
それでも怒られたいけど…
Re: 分けてあげて欲しい 阿波の局様へ
阿波の局様
流石に九州は、雪は降りませんがw 寒いです。w
ほんとに、この幸せが続きますように・・・。
イ・ガクッシは、麻疹で寝ております。(汗)でも、いい夢、見てるかもしれませんね。w
それは、もう少しお待ち頂けますれば。<m(__)m>
流石に九州は、雪は降りませんがw 寒いです。w
ほんとに、この幸せが続きますように・・・。
イ・ガクッシは、麻疹で寝ております。(汗)でも、いい夢、見てるかもしれませんね。w
それは、もう少しお待ち頂けますれば。<m(__)m>
Re: タイトルなし か****様へ
か****様
体感は寒いのですが、日向ぼっこの暖かさを切り取ってみたかったんです。
その暖かさが、可能な限り続いてくれると嬉しい。
息子さん、お疲れ様です。
制度が変わった年に受験って、それだけでプレッシャーですね。
息子さん、ファインティン!大丈夫、春は必ず来ます。何より偉大な母の愛がある!!
体感は寒いのですが、日向ぼっこの暖かさを切り取ってみたかったんです。
その暖かさが、可能な限り続いてくれると嬉しい。
息子さん、お疲れ様です。
制度が変わった年に受験って、それだけでプレッシャーですね。
息子さん、ファインティン!大丈夫、春は必ず来ます。何より偉大な母の愛がある!!
Re: ときめきました♪ ふにゃん様へ
ふにゃん様
> 何気ないシチュエーションなのに、なんでこんなにときめくのでしょう♪
愛があふれてるからですかね?
いつまでも、そのままでいてほしいですよね。
> 幸せな二人をありがとうございました。
そう言って頂けることで、この幸せが続くのだと思います。
こちらこそ、ありがとうございます。
> 何気ないシチュエーションなのに、なんでこんなにときめくのでしょう♪
愛があふれてるからですかね?
いつまでも、そのままでいてほしいですよね。
> 幸せな二人をありがとうございました。
そう言って頂けることで、この幸せが続くのだと思います。
こちらこそ、ありがとうございます。
Re: タイトルなし な*様へ
な*様
こちらこそ、ありがとうございます。
幸せを感じて頂けたなら、二人は更に幸せが続くはずです。
こちらこそ、ありがとうございます。
幸せを感じて頂けたなら、二人は更に幸せが続くはずです。
分けてあげて欲しい
昨夜は霙(みぞれ)が降ったらしく、朝早く外に出たときは湿った雪に冷たい雨が降り注いでいました。
天気予報では、暖かくなると言っていたけれど本当?という体感温度でしたが、昼前には青空が見えて日差しが刺しまさに陽だまりという汗ばむくらいの陽気になりました。
寒い冬もいつかは春になる。
穏やかな春の季節を迎えたパク・ハとテヨン。
また、嵐の季節も辛い冬の時期もあるかもしれないけれど、今しばらくはこの静かな時間を過ごさせてあげたいですね。
それにしても・・・我が愛しのガク様はどうなったんでしょう?
どうぞ、イ・ガク様にもありちゃんさんの愛を分けてあげてくださいませ