「コラボレーション」
ねつ
おしゃれ
ねつ の続編です。
阿波の局様の びねつ と、その続きの 発熱する もお読みいただいてからの方が楽しめると思います。
___________
時計を見ると、4時40分。
どうにか急ぎの案件だけは今日中に片付きそうだ。
僕はいくつかの企画書を手に自分のオフィスを出た。
企画室のドアを開けると、社員たちが忙しくそれぞれの仕事をしていた。
広いフロアをパーテーションで簡単に区切ってチームごとにブースを作っているのだ。
若い者も多く、活気に満ちている。
お疲れ様、と声を掛けながらいくつかのチームを廻る。
企画書を手渡しながら、訂正、再検討などを求めていく。要するに、ダメ出しだ。
「ああ、これ、やはり拙いですかね?」
「そうですね。改良の余地あり、とご自分でも思ってたわけですね?」
「・・・はい。本部長には敵わないですねぇ。」
基本、僕は部下であっても年上には敬語を使う。
チーム長では僕より年下なんてあんまりいないから、だいたい敬語になる。
今でこそ「本部長には敵わない」なんて言ってもらえるが、まあ、出社したての頃なんて、坊ちゃん育ちの若造が!ぐらいに見られていた。
無理もないけど・・・。
女性ばかりのチームの許を訪れた。
例の・・・その、下着の企画書を提出してきたチーム。
さすが女性ばかりがデスクを並べているだけあって、なんか、華やかと言うか、可愛らしいと言うか、デスクにぬいぐるみなんか置いてあったりするし・・・雰囲気が違う。
「本部長?問題ありましたか?自信あったんですけど・・・。」
「え、いや。あの企画書なら決済しましたよ。」
あの、に力が入ってしまった。
「じゃ、何か?」
え、何かって・・・その、女の人はどういう気持ちでああいった下着を選ぶのか、とか・・・なんで、モニターするのか、とか・・・まあ、モニターしたい理由は本人しか分かんないけど。こっちはモニターしてもらって仕事になるんだし、さ。・・・何にしても、仕事に関係ある質問では、ないよな。
僕は、短く息を吐いた。
僕が何も言わない、と言うか、言えずにいるのを何と思ったのか、女性チーム長のユウさんは、にこりと笑って、コレを見てください、とデスクの上を指差した。
開発中らしい、色とりどりの下着が並べられている。
こ、これは、商品だ!売り物!・・・パッカも着けてるとか、そんなこと、今、考えてる場合じゃない!
「本部長はどれがお好みですか?」
な、なんつうことを訊いて寄こすんですか!ユウチーム長!
「お、男の僕には分かりませんよ。はは、はははは。」
思わず乾いた笑いになってしまう。
「あら、彼女さんにどれを着けて欲しいか、ってことですよ?」
思わず、目の前の女性の顔をまじまじと見てしまった。
「もちろん、見えないお洒落ってことではあるんですけどね。そこは、やはりね、服と同じで、"見られること"を意識するもんですよ、女性はね。下着なんて、旦那か、彼氏にしか見せないでしょう?」
僕の思い浮かべる女性は、パッカしかいないわけで・・・
"見られること"を意識する?僕に?
「この商品は、そのものの見た目だけではなくて、着けた時のバストやビキニラインの美しさも意識してますから、洋服の着こなしにも影響する、つまり見えるお洒落をするのにも重要なアイテムになります。」
プレゼンよろしく熱がこもり始める。
「洋服のお洒落をサポートする為だけなら、補正下着や、機能性下着はたくさん出回ってます。でもそういった商品は、飾り気がなくて地味で・・・要するに可愛くないんですよ。老いも若きもパートーナーには可愛いと思われたいですからね、下着もお洒落したい。だから、上下セットは必須です!若い女性を中心に、絶対、受けますって!」
僕は、思わず後ずさっていた。そのくらい、目の前で力説してくるのだ。
可愛く思われたい、下着で?
パッカは、もちろん、かわいいさ。意外にグラマラスで・・・魅惑的でも、ある。
だけど、下着っていったらいつもシンプルで・・・洋服ほどにはお洒落をしている感じは、しない。
それが・・・僕に可愛く思われたくて、こういうの欲しいの?だから、モニターを?
なんか、こじつけがましくて・・・いまいち、釈然としないけど・・・
女の人は、男によく思われたくて、愛されたくて、下着を選ぶってこと、なのか?
ユウチーム長の力説振りを、見れば。・・・商品に対する自信のほどを、見れば。
そう言えば・・・
「コレ、いつごろから開発し始めてます?モニターは、いつ開始したのかな?」
「結構前から手掛けてましたよ。私、コレに賭けてますから!モニターは1月程度は試してもらってレビューしてもらいますから・・・ここ、1、2か月の間ですかね?」
1、2か月・・・。それらしい下着、着けてたことあったかな?
下着よりも中身が重要で、それしか、意識してないからな、いつも・・・。
って何を考えてるんだ、僕は!社内だぞ。仕事中!
「それで、本部長?どれがお好みですか?」
僕はおずおずと、並べられた商品の中の一つを指差した。
___________
妄想は続くよ、どこまでも・・・。
読み切りではなくなりましたね。w
阿波の局さん、間に、また何かはさんでもらってもOKですし、なくても、自分で続けます。w (妄想脳を刺激して頂いて感謝!)
テヨン、パッカのおしゃれぇな下着、見たいはずですからねぇ。
阿波の局様の びねつ と、その続きの 発熱する もお読みいただいてからの方が楽しめると思います。
___________
時計を見ると、4時40分。
どうにか急ぎの案件だけは今日中に片付きそうだ。
僕はいくつかの企画書を手に自分のオフィスを出た。
企画室のドアを開けると、社員たちが忙しくそれぞれの仕事をしていた。
広いフロアをパーテーションで簡単に区切ってチームごとにブースを作っているのだ。
若い者も多く、活気に満ちている。
お疲れ様、と声を掛けながらいくつかのチームを廻る。
企画書を手渡しながら、訂正、再検討などを求めていく。要するに、ダメ出しだ。
「ああ、これ、やはり拙いですかね?」
「そうですね。改良の余地あり、とご自分でも思ってたわけですね?」
「・・・はい。本部長には敵わないですねぇ。」
基本、僕は部下であっても年上には敬語を使う。
チーム長では僕より年下なんてあんまりいないから、だいたい敬語になる。
今でこそ「本部長には敵わない」なんて言ってもらえるが、まあ、出社したての頃なんて、坊ちゃん育ちの若造が!ぐらいに見られていた。
無理もないけど・・・。
女性ばかりのチームの許を訪れた。
例の・・・その、下着の企画書を提出してきたチーム。
さすが女性ばかりがデスクを並べているだけあって、なんか、華やかと言うか、可愛らしいと言うか、デスクにぬいぐるみなんか置いてあったりするし・・・雰囲気が違う。
「本部長?問題ありましたか?自信あったんですけど・・・。」
「え、いや。あの企画書なら決済しましたよ。」
あの、に力が入ってしまった。
「じゃ、何か?」
え、何かって・・・その、女の人はどういう気持ちでああいった下着を選ぶのか、とか・・・なんで、モニターするのか、とか・・・まあ、モニターしたい理由は本人しか分かんないけど。こっちはモニターしてもらって仕事になるんだし、さ。・・・何にしても、仕事に関係ある質問では、ないよな。
僕は、短く息を吐いた。
僕が何も言わない、と言うか、言えずにいるのを何と思ったのか、女性チーム長のユウさんは、にこりと笑って、コレを見てください、とデスクの上を指差した。
開発中らしい、色とりどりの下着が並べられている。
こ、これは、商品だ!売り物!・・・パッカも着けてるとか、そんなこと、今、考えてる場合じゃない!
「本部長はどれがお好みですか?」
な、なんつうことを訊いて寄こすんですか!ユウチーム長!
「お、男の僕には分かりませんよ。はは、はははは。」
思わず乾いた笑いになってしまう。
「あら、彼女さんにどれを着けて欲しいか、ってことですよ?」
思わず、目の前の女性の顔をまじまじと見てしまった。
「もちろん、見えないお洒落ってことではあるんですけどね。そこは、やはりね、服と同じで、"見られること"を意識するもんですよ、女性はね。下着なんて、旦那か、彼氏にしか見せないでしょう?」
僕の思い浮かべる女性は、パッカしかいないわけで・・・
"見られること"を意識する?僕に?
「この商品は、そのものの見た目だけではなくて、着けた時のバストやビキニラインの美しさも意識してますから、洋服の着こなしにも影響する、つまり見えるお洒落をするのにも重要なアイテムになります。」
プレゼンよろしく熱がこもり始める。
「洋服のお洒落をサポートする為だけなら、補正下着や、機能性下着はたくさん出回ってます。でもそういった商品は、飾り気がなくて地味で・・・要するに可愛くないんですよ。老いも若きもパートーナーには可愛いと思われたいですからね、下着もお洒落したい。だから、上下セットは必須です!若い女性を中心に、絶対、受けますって!」
僕は、思わず後ずさっていた。そのくらい、目の前で力説してくるのだ。
可愛く思われたい、下着で?
パッカは、もちろん、かわいいさ。意外にグラマラスで・・・魅惑的でも、ある。
だけど、下着っていったらいつもシンプルで・・・洋服ほどにはお洒落をしている感じは、しない。
それが・・・僕に可愛く思われたくて、こういうの欲しいの?だから、モニターを?
なんか、こじつけがましくて・・・いまいち、釈然としないけど・・・
女の人は、男によく思われたくて、愛されたくて、下着を選ぶってこと、なのか?
ユウチーム長の力説振りを、見れば。・・・商品に対する自信のほどを、見れば。
そう言えば・・・
「コレ、いつごろから開発し始めてます?モニターは、いつ開始したのかな?」
「結構前から手掛けてましたよ。私、コレに賭けてますから!モニターは1月程度は試してもらってレビューしてもらいますから・・・ここ、1、2か月の間ですかね?」
1、2か月・・・。それらしい下着、着けてたことあったかな?
下着よりも中身が重要で、それしか、意識してないからな、いつも・・・。
って何を考えてるんだ、僕は!社内だぞ。仕事中!
「それで、本部長?どれがお好みですか?」
僕はおずおずと、並べられた商品の中の一つを指差した。
___________
妄想は続くよ、どこまでも・・・。
読み切りではなくなりましたね。w
阿波の局さん、間に、また何かはさんでもらってもOKですし、なくても、自分で続けます。w (妄想脳を刺激して頂いて感謝!)
テヨン、パッカのおしゃれぇな下着、見たいはずですからねぇ。

~ Comment ~
余計な具はいらん、ですよね〜
ありちゃんさん、さすが‼️うまいわ〜
テヨンの狼狽えぶりに、またまた頬が緩んで仕方がない…
記憶を辿ってパク・ハの最近の下着を頭の中で確認するテヨンって…うふ
美味しいパンにしょうもない具を挟んでダメサンドイッチ作るより…ねぇ。しばらくはありちゃんさんのを楽しませていただこうかしらん。
それより、テヨンがどんな一品を指差ししたのかそっちが気になって昼寝ができん←えっ?
テヨンの狼狽えぶりに、またまた頬が緩んで仕方がない…
記憶を辿ってパク・ハの最近の下着を頭の中で確認するテヨンって…うふ

美味しいパンにしょうもない具を挟んでダメサンドイッチ作るより…ねぇ。しばらくはありちゃんさんのを楽しませていただこうかしらん。
それより、テヨンがどんな一品を指差ししたのかそっちが気になって昼寝ができん←えっ?
- #825 阿波の局
- URL
- 2015.09/02 13:45
- ▲EntryTop
Re: (((o(*゚▽゚*)o))) t**********様へ
t**********様
こんにちは。コメントありがとうございます。
ニヤニヤ仲間ですねぇ。^o^
お楽しみいただきまして、ありがとうございます。
イ・ガク バージョン・・・そう来ましたか。♪ 涼しい顔で企画書を読めるでしょうか?
(いや、テヨンも涼しい顔で読めてはいなかったですね。w)
ひとりよがりプロジェクトの企画会議にかけてみます。
こんにちは。コメントありがとうございます。
ニヤニヤ仲間ですねぇ。^o^
お楽しみいただきまして、ありがとうございます。
イ・ガク バージョン・・・そう来ましたか。♪ 涼しい顔で企画書を読めるでしょうか?
(いや、テヨンも涼しい顔で読めてはいなかったですね。w)
ひとりよがりプロジェクトの企画会議にかけてみます。
Re: 余計な具はいらん、ですよね〜 阿波の局様へ
阿波の局様
> ありちゃんさん、さすが‼️うまいわ〜
そんな・・・もっと言って。(≧∇≦)(すみません、すぐ調子に乗ります。)
> 記憶を辿ってパク・ハの最近の下着を頭の中で確認するテヨンって…うふ
むっつりなんですよねぇ。彼。w
> 美味しいパンにしょうもない具を挟んでダメサンドイッチ作るより…ねぇ。しばらくはありちゃんさんのを楽しませていただこうかしらん。
美味しいパンとは、これまた、ありがたき幸せ。
しょうもない具なんてとんでもないですよ!阿波の局さんのお話があるから、ここのテヨンが活きてると思います。
また、びびびっと来たら、バターでもジャムでも塗ってやってくださいね。
> それより、テヨンがどんな一品を指差ししたのかそっちが気になって昼寝ができん←えっ?
あ、また安眠妨害?次回、じっくり明かさせて頂きます。♡(しかし、下着だけでこんなに引っ張るか?w)
> ありちゃんさん、さすが‼️うまいわ〜
そんな・・・もっと言って。(≧∇≦)(すみません、すぐ調子に乗ります。)
> 記憶を辿ってパク・ハの最近の下着を頭の中で確認するテヨンって…うふ

むっつりなんですよねぇ。彼。w
> 美味しいパンにしょうもない具を挟んでダメサンドイッチ作るより…ねぇ。しばらくはありちゃんさんのを楽しませていただこうかしらん。
美味しいパンとは、これまた、ありがたき幸せ。
しょうもない具なんてとんでもないですよ!阿波の局さんのお話があるから、ここのテヨンが活きてると思います。
また、びびびっと来たら、バターでもジャムでも塗ってやってくださいね。
> それより、テヨンがどんな一品を指差ししたのかそっちが気になって昼寝ができん←えっ?
あ、また安眠妨害?次回、じっくり明かさせて頂きます。♡(しかし、下着だけでこんなに引っ張るか?w)
Re: か****様へ
か****様
こんにちは。お久しぶりです。
夏休み、お疲れ様でございました。
一気読みして頂いて、笑って頂いて、少しはお疲れも取れたでしょうか?
> そんで、テヨン、どんなのを指さした!?
あ、やっぱり気になります?
次回をお楽しみにぃ。w
こんにちは。お久しぶりです。
夏休み、お疲れ様でございました。
一気読みして頂いて、笑って頂いて、少しはお疲れも取れたでしょうか?
> そんで、テヨン、どんなのを指さした!?
あ、やっぱり気になります?
次回をお楽しみにぃ。w
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