「コラボレーション」
ねつ
たかなり
前話はこちら→おしゃれ
阿波の局さんとのコラボはこちら→びねつ 発熱する ごめん
僕の腕の中でパッカはわずかに身動いだ。
彼女を抱き留める腕に更に力を込める。
しばらくそのまま抱き合っていたが、僕はつと身体を離して、彼女の顔を見た。
僕を見上げる彼女と目が合い、どちらからともなく微笑み合う。
そのまま唇が触れあうだけのキスをした。
もう1度、彼女の顔を見て、今度は深いキスを仕掛ける。
貪るような口づけの後、ゆっくりと唇を離すと、パッカが艶めいた声を上げた。
それを合図に、わずかに残っていた僕の理性は、完全に吹き飛んだ。
腕枕をしたまま、パッカの方を見た。
彼女も僕の方に顔を向ける。
パッカ、と彼女の名前を呼びながら、空いている方の手で、何も着けていない白いふくらみに触れた。
「サイズ、教えて。」
「何の?」
ここ、と言いながら、両方のふくらみの下を指でつーっとなぞる。
「ここも。」
掌を拡げて、柔らかなふくらみをそっと包み込む。途端に彼女はがばっと身を起こした。
はずみで僕の手は彼女の身体から離れる。
僕も上体を起こした。
パッカは大きく目を見開いて僕を見ていた。ややあって、露わになっているふくらみを見つめる僕の視線に気づいたようで、あわてて薄手の上掛け布団を引き寄せその身を隠す。
「隠さなくてもいいじゃないか。」
「あんぽんたん!なんで、サイズなんか訊くのよ?」
「ぴったりのじゃないと、拙いんだろ?・・・形が崩れるとか・・・。」
僕が口を開くが早いか、彼女の拳が飛んで来たが、難なく避けてその手首を掴む。
両手とも捕まえると高く持ち揚げた。彼女は万歳の格好になり、また、滑らかな白い肌が露わになる。
「パッカ。綺麗だ。」
会社の企画室でのこと。
僕の指し示したソレをユウチーム長は手に取った。
いや、拡げなくていいですから!
目に飛び込んで来たその布を身に着けたパッカの姿が脳裏に浮かび、僕は知らず胸の高揚 を覚える。
ユウチーム長は微笑みながら言葉を繋げた。
「さすが、本部長。コレ、モニターさん達にも人気だったんですよ。・・・他にはどれがいいですか?」
まだ、選ばせようって言うの、か?
「本部長ともあろう人が、彼女に贈るのに、1セットだけってことはないでしょう?もう一品選んでください。」
年上の有能チーム長はうきうきとして言い募る。
「彼女さんにモニターしてもらってください。」
もう既に、パッカはモニターしてる筈だけど・・・この状況で、それは言えない。
「それで、本部長の感想を聞かせてくださいね。」
は?僕の?
困惑する僕の様子を見ながら、更に笑顔で言葉を繋げるユウチーム長。
「女性の意見はもう要らないんです。女が下着を選ぶ要素に、"パートーナーの反応"っていうのもあるんです。今度から、モニターさんへのアンケート項目に加えることにしますね。今、思いつきました。・・・本部長でしたら、生の声が聞けますし、ターゲットの彼氏の年齢層にもピッタリです。」
え、いや、でも・・・。
「彼女さんのサイズ、ご存知ですか?」
「・・・知らない。」
「あら、下着、贈ったことないんですか?」
え?下着、贈るもんか?
「親密でないと贈れないでしょう?本部長、彼女にコレ、プレゼントしてください。これは、仕事です!」
仕事、と言われてしまってはぐうの音も出ない。
「明日までに、サイズ訊いて来てくださいね?ぴったりのでないと、いろいろ悪影響が出ますから・・・形、崩れちゃったり。」
・・・形が崩れるのはイヤだ。・・・そうじゃなくて!
「明日って!今夜、訊いて来いって言うのか?」
敬語なんて使ってられるか!
「あら、ベッドの中でなら聞けるでしょう?いいですか?モニターしてくれなんて言っちゃだめですよ?
"僕の好みの下着をつけた君が見たい。そしたら、もっと、楽しめるだろう?"って
耳元で、あまーく、やさしーく囁いてください。次の約束を取り付ける態で。」
ね?なんて言って首を傾げるんじゃない!
・・・なんだって、僕は社内の企画室なんかで、女の口説き方を指導されてるんだろうか。
「モニターだってことは内緒です。まして、本人のではなくて本部長の方の感想を会社に報告する、なんて言っちゃダメですからね?」
言えるか!そんなこと!
「いいですか?下はSとかMとかでしょうけど・・・上はアンダーバストとカップの大きさを、きちんと訊いて来てくださいね。形とか崩れちゃったら、イヤでしょう?」
きちんと、と、形が崩れる、を強調するのは止めてくれ!
ドキドキが止まらない。
「これは、仕事、です。」
有能女性チーム長は、にっこりと微笑みながら、上司である筈の僕に、簡単で、難しい仕事を・・・与えて、くれた。
・・・ありがたい、ことに。
___________
あらら、どんな下着か明かす筈が・・・
パク・ハに手渡す時のお楽しみってことで、お願いします。スミマセン。
しっかし、どこまで続くんかいな・・・コレ。
阿波の局さんとのコラボはこちら→びねつ 発熱する ごめん
僕の腕の中でパッカはわずかに身動いだ。
彼女を抱き留める腕に更に力を込める。
しばらくそのまま抱き合っていたが、僕はつと身体を離して、彼女の顔を見た。
僕を見上げる彼女と目が合い、どちらからともなく微笑み合う。
そのまま唇が触れあうだけのキスをした。
もう1度、彼女の顔を見て、今度は深いキスを仕掛ける。
貪るような口づけの後、ゆっくりと唇を離すと、パッカが艶めいた声を上げた。
それを合図に、わずかに残っていた僕の理性は、完全に吹き飛んだ。
腕枕をしたまま、パッカの方を見た。
彼女も僕の方に顔を向ける。
パッカ、と彼女の名前を呼びながら、空いている方の手で、何も着けていない白いふくらみに触れた。
「サイズ、教えて。」
「何の?」
ここ、と言いながら、両方のふくらみの下を指でつーっとなぞる。
「ここも。」
掌を拡げて、柔らかなふくらみをそっと包み込む。途端に彼女はがばっと身を起こした。
はずみで僕の手は彼女の身体から離れる。
僕も上体を起こした。
パッカは大きく目を見開いて僕を見ていた。ややあって、露わになっているふくらみを見つめる僕の視線に気づいたようで、あわてて薄手の上掛け布団を引き寄せその身を隠す。
「隠さなくてもいいじゃないか。」
「あんぽんたん!なんで、サイズなんか訊くのよ?」
「ぴったりのじゃないと、拙いんだろ?・・・形が崩れるとか・・・。」
僕が口を開くが早いか、彼女の拳が飛んで来たが、難なく避けてその手首を掴む。
両手とも捕まえると高く持ち揚げた。彼女は万歳の格好になり、また、滑らかな白い肌が露わになる。
「パッカ。綺麗だ。」
会社の企画室でのこと。
僕の指し示したソレをユウチーム長は手に取った。
いや、拡げなくていいですから!
目に飛び込んで来たその布を身に着けたパッカの姿が脳裏に浮かび、僕は知らず胸の
ユウチーム長は微笑みながら言葉を繋げた。
「さすが、本部長。コレ、モニターさん達にも人気だったんですよ。・・・他にはどれがいいですか?」
まだ、選ばせようって言うの、か?
「本部長ともあろう人が、彼女に贈るのに、1セットだけってことはないでしょう?もう一品選んでください。」
年上の有能チーム長はうきうきとして言い募る。
「彼女さんにモニターしてもらってください。」
もう既に、パッカはモニターしてる筈だけど・・・この状況で、それは言えない。
「それで、本部長の感想を聞かせてくださいね。」
は?僕の?
困惑する僕の様子を見ながら、更に笑顔で言葉を繋げるユウチーム長。
「女性の意見はもう要らないんです。女が下着を選ぶ要素に、"パートーナーの反応"っていうのもあるんです。今度から、モニターさんへのアンケート項目に加えることにしますね。今、思いつきました。・・・本部長でしたら、生の声が聞けますし、ターゲットの彼氏の年齢層にもピッタリです。」
え、いや、でも・・・。
「彼女さんのサイズ、ご存知ですか?」
「・・・知らない。」
「あら、下着、贈ったことないんですか?」
え?下着、贈るもんか?
「親密でないと贈れないでしょう?本部長、彼女にコレ、プレゼントしてください。これは、仕事です!」
仕事、と言われてしまってはぐうの音も出ない。
「明日までに、サイズ訊いて来てくださいね?ぴったりのでないと、いろいろ悪影響が出ますから・・・形、崩れちゃったり。」
・・・形が崩れるのはイヤだ。・・・そうじゃなくて!
「明日って!今夜、訊いて来いって言うのか?」
敬語なんて使ってられるか!
「あら、ベッドの中でなら聞けるでしょう?いいですか?モニターしてくれなんて言っちゃだめですよ?
"僕の好みの下着をつけた君が見たい。そしたら、もっと、楽しめるだろう?"って
耳元で、あまーく、やさしーく囁いてください。次の約束を取り付ける態で。」
ね?なんて言って首を傾げるんじゃない!
・・・なんだって、僕は社内の企画室なんかで、女の口説き方を指導されてるんだろうか。
「モニターだってことは内緒です。まして、本人のではなくて本部長の方の感想を会社に報告する、なんて言っちゃダメですからね?」
言えるか!そんなこと!
「いいですか?下はSとかMとかでしょうけど・・・上はアンダーバストとカップの大きさを、きちんと訊いて来てくださいね。形とか崩れちゃったら、イヤでしょう?」
きちんと、と、形が崩れる、を強調するのは止めてくれ!
ドキドキが止まらない。
「これは、仕事、です。」
有能女性チーム長は、にっこりと微笑みながら、上司である筈の僕に、簡単で、難しい仕事を・・・与えて、くれた。
・・・ありがたい、ことに。
___________
あらら、どんな下着か明かす筈が・・・
パク・ハに手渡す時のお楽しみってことで、お願いします。スミマセン。

しっかし、どこまで続くんかいな・・・コレ。
~ Comment ~
24時間闘う本部長
感想が言い足りない阿波の局でした。スミマセン。←どんだけこのお話気に入ったんだか
テヨン、今日は徹夜で残業(?)ですね。
パク・ハからちゃんと、いや、きちんと!サイズを聞き出さないと明日出勤できませんもんねぇ。
そして…モニターの報告書を書きながらまた心拍数が上がっちゃうのかな…
あ…テヨンの頭から湯気が立ち上る光景が…見えた気がした…
テヨン、今日は徹夜で残業(?)ですね。
パク・ハからちゃんと、いや、きちんと!サイズを聞き出さないと明日出勤できませんもんねぇ。
そして…モニターの報告書を書きながらまた心拍数が上がっちゃうのかな…
あ…テヨンの頭から湯気が立ち上る光景が…見えた気がした…
- #831 阿波の局
- URL
- 2015.09/03 17:34
- ▲EntryTop
Re: 阿波の局様へ
阿波の局様
私も感想、言い足りないってことよくありますよ?w
読み返すたんびにいろんなこと思っちゃって・・・
そんなに読んで頂いて感謝であります。
私に敵わないとか・・・そんなことはありません!
でも、そこまで称賛して頂くと・・・気持ちいい。(また、調子に乗る!)
本部長、24時間仕事?でも、このお仕事、がぜん頑張っちゃう?にょほほほ。
私も感想、言い足りないってことよくありますよ?w
読み返すたんびにいろんなこと思っちゃって・・・
そんなに読んで頂いて感謝であります。
私に敵わないとか・・・そんなことはありません!
でも、そこまで称賛して頂くと・・・気持ちいい。(また、調子に乗る!)
本部長、24時間仕事?でも、このお仕事、がぜん頑張っちゃう?にょほほほ。
Re: しぇ~っ、 やすべぇ様へ
やすべぇ様
> おもしろいことになってきた~
そうですか?ありがとうございます。^o^
> テヨンの狼狽えとチーム長の煽り、大人気分で
> 楽しいです!
ネタがネタだけに大人風味で・・・w
いかにパスを掛けずに表現するか、にチャレンジ中!
> おもしろいことになってきた~
そうですか?ありがとうございます。^o^
> テヨンの狼狽えとチーム長の煽り、大人気分で
> 楽しいです!
ネタがネタだけに大人風味で・・・w
いかにパスを掛けずに表現するか、にチャレンジ中!
Re: わわっ!! k***様へ
k***様
コメントはどちらからでも嬉しいです。
書きやすい方でどうぞ。
妄想脳が刺激されて、アドレナリンでまくり!
変なハイ状態で連続更新祭り開催中です。w
そのうち、またキリン化期が・・・(汗)
> 阿波の局様のまさかのトスにありちゃんはどう返すんだろう~なんて思ってたらさすがですw
フェイント?クイック?それともスパイクだったのか?
さすが、とは恐縮です。良いトスを上げてもらえて、良かったです。♪
コメントはどちらからでも嬉しいです。
書きやすい方でどうぞ。
妄想脳が刺激されて、アドレナリンでまくり!
変なハイ状態で連続更新祭り開催中です。w
そのうち、またキリン化期が・・・(汗)
> 阿波の局様のまさかのトスにありちゃんはどう返すんだろう~なんて思ってたらさすがですw
フェイント?クイック?それともスパイクだったのか?
さすが、とは恐縮です。良いトスを上げてもらえて、良かったです。♪
Re: t**********様へ
t**********様
こちらこそ、ご訪問、コメントありがとうございます。
> テヨンへの重要なミッション、グッジョブです(((o(*゚▽゚*)o)))
テヨン、困惑しながら・・・喜んでます。♪
> 洗濯で干しているものからサイズをちゃっかり把握
おお、その手があったか!w
でも、テヨンはまだ同居してないから・・・。
イ・ガクバージョンかぁ。場面だけなら妄想、広がりますねぇ。w
こちらこそ、ご訪問、コメントありがとうございます。
> テヨンへの重要なミッション、グッジョブです(((o(*゚▽゚*)o)))
テヨン、困惑しながら・・・喜んでます。♪
> 洗濯で干しているものからサイズをちゃっかり把握
おお、その手があったか!w
でも、テヨンはまだ同居してないから・・・。
イ・ガクバージョンかぁ。場面だけなら妄想、広がりますねぇ。w
たかわらい
もう、ニマニマじゃ収まらなくて、あーっはっはっは…と大口開けて笑ってしまいました。
ユウチーム長、素晴らしい。ぜひ、我が社に引き抜かなくては
やっぱり、つまらん具を挟むんじゃなかった…ありちゃんさんにはとうてい敵いませんわ←敵うつもりだったの???
艶っぽい濡れ場からいきなり拳が飛ぶ…切り替えの妙がたまりませんわ。
企画室でのユウチーム長さんの的確なご指導で、今宵のテヨンは一段とテクニシャンだったんではないかな…ふぉっふぉっふぉっ