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「コラボレーション」
ヨン家の嫁

ヨン家の嫁 ~他人の空似~

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【コラボレーション】
「ヨン家の嫁」「友情の証」は下記の順番でお読みください。
statice →ヨン家の嫁 →友情の証 →世間の目 (→小話) →聞きたかった事 →政略結婚?→新たな動き
→他人の空似←今ここ

_____________


恋人はどんな方なんですか?

スヨンは、自分にはもったいないぐらいの人だ、と答えた。

一見、模範解答のように聞こえるが、スヨンは本気で言っている。
彼女は彼を深く愛し、また、愛されてもいるのだろうと感じ取れた。


ずっと信じて待っていてくれた。


テヨンさんも・・・。
彼は、生まれる前からよ。

そう告げたら、彼女はどんな表情かおをするのだろう?

ああ、でも、私もテヨンさんも前世の記憶はないわ。
・・・ニューヨークでの出会いが“生まれて”初めてだから・・・スヨンさん達よりは短いのね。


パク・ハは思わず、ふふ、と笑った。

「愛してるんですね、彼のこと。」

「・・・はい。すごく。」

スヨンは少し顔を赤らめて俯く。

「スヨンさんみたいな素敵な女性に、ここまで思われる恋人さんが、なんだか羨ましい。」

「・・・そんな!それは私の台詞です!」

スヨンは慌てて顔を上げ首を横に振る。


そして、しばらく黙り込んでいたかと思ったら、突然思いついたように声を上げ、ドレスのデザインに言及し始めた。

「婚約式のドレス、スターチスの花をテーマに作る、なんてどうでしょう?」

スヨンは興奮気味にそう提案をしてきた。


儚げで、どこか弱々しさも感じさせた第一印象は、愛してやまない恋人と喧嘩をしていたからなのか。
今のスヨンは活き活きと輝いている。


スターチス。


テヨンが贈ってくれる度にその愛を感じさせてくれる花。

永遠に変わらない心 ―― スターチスに込められる深い愛。


それをドレスのモチーフに?


スヨンとの出会いを素敵に彩ってくれた花、でもある。


スヨンは夢中でドレスのデザインについて語り、デザインの参考にしたいからと婚約式の会場を見てみたいと言い出した。
パク・ハが驚いていると、自分の興奮の度合いにハッとした風で、ごめんなさいと謝る。


「一緒に行くならぜひ“友人”として。」


パク・ハはスヨンの手を取り微笑んだ。


昔からの友人同士のように仲良くお互いを名前で気軽に呼び合う。

パッカ。
スヨン。

そして、到着したのは、ソウルでも有名な高級ホテルだった。
絢爛豪華なロビーにソリがいた。

「ソリおば様も一緒なの。」

パク・ハがスヨンに耳打ちし、ごめんね、と続けた。

「ううん。大丈夫よ。」

スヨンは笑顔を返す。


ソリは二人に気付くと、ジョイも一緒なの?と興奮気味に走り寄って来た。

「ドレスのデザインのイメージを膨らませたくて・・・付いて来てしまいました。お邪魔してすみません。」

「とんでもない!大歓迎よ!」。

そして、ソリのおしゃべりは止まることを知らない。


婚約式の会場となるその部屋は、こじんまりとしていながらも、流石、高級ホテルの一室で、天井からシャンデリアが吊り下げられ、洗練された調度類がセンス良く配置されていた。

一般的なカップルと同じように、ごく近しい身内だけで「婚約式」は行われるのだと言う。
互いの親族を紹介し合い、指輪、記念品の交換となる。
至って普通。
中流以上の家庭ならば、ちょっと頑張って、こういうホテルのこんな部屋を借りて「婚約式」をするに違いない。
そして、そのままそこで食事会となる。“普通”は。

しかし、ヨン家の跡取りの婚約である。
場所を移して「婚約披露パーティー」をすることになっている、とソリはスヨンに説明した。


そのホテルの上層階、展望レストランを借り切ってのパーティー。


テヨンの希望もあって、堅苦しくない立食パーティー形式で行われると言うが・・・
その会場となるレストランに連れて行かれるや、スヨンは驚くことになる。


やはり“普通”ではなかった。


展望レストランと言うだけあって、ソウル市街が遠くまで見渡せる。
パーティ―はディナーと言うから、床から天井まで、一面の大きな窓ガラスから見える夜景は圧巻に違いない。
生演奏のピアノの響きがその高級感を物語り、料理も評判のレストランである。

招待客の人数は100人を下らない。
しかも政界、財界の有力者、各界の著名人が名を連ねているらしい。
それでも、できるだけ人数を絞った、と言うのだから驚きだ。


ただ「婚約」したことを祝うためだけではない、いろんな思惑が渦巻くであろうその場で、
その得体の知れない闇を払拭させるほどに・・・


パク・ハを輝かせてやりたい。


ソリは何時になく真剣な顔でスヨンの手を取った。

「『ジョイ・ルー』が、しかも、あなたの方からデザインしたいと言ってくれたその事実が、
パク・ハを守ることになるの。」

スヨンは神妙な面持ちで頷く。

「大袈裟ですよ。おば様・・・。」

「パッカ、大事なことよ。テヨンはもちろん、あなたを全力で守ろうとするでしょうけど、ヨン家に加わると言うことは、想像もしない苦労が伴うに違いないのよ。」

「『ジョイ・ルー』の作る衣装が役に立つのなら・・・友達の為に、私、頑張るわよ。」

スヨンはにっこりと笑ってパク・ハに向かうと、ガッツポーズをして見せた。

「ありがとう。・・・でもね、私も守られてるばかりの女じゃないの。」

パク・ハもガッツポーズを作って片目を瞑ると、そのままその腕をスヨンの腕に絡ませる。

なんとも勇ましい姿である。

二人してぷーっと吹き出し、パッカったら、!スヨンこそ!とお互いに笑い合った。
ソリも、私も混ぜなさい、と二人の肩を抱いた。




///////



翌朝、パク・ハは少し早めに自らの店に向かった。

店の入口の前に、両手をズボンのポケットに突っ込んだ格好で、一人の男性が立っている。
開店するのを待っているらしい。

やだ、まだ1時間以上も前なのに・・・。

パク・ハは小走りに近付いた。

「すみません、すぐ準備しますので!」

パク・ハに声を掛けられてその男性客は振り向いた。

「あ、パク・ハさんですか?俺、江南署のハン・ジョンウと言います。」

そう言って懐から身分証を出すとパク・ハに見せる。

パク・ハは彼の顔を見て、驚きのあまり、目を見開いていた。


目の前の男性はテヨンにそっくりである。
でも、テヨンではない。その身に纏う空気と言うか、においと言うか、オーラがテヨンのそれとはまったく違う。
・・・ならば、イ・ガクなのか?
それも違う。テヨンとイ・ガクが発するそれは、同一人物と言っていいほどに全く同じで・・・。
顔かたち、姿かたちの問題ではなく・・・おそらく全く違う姿をしていても、テヨンとイ・ガクのそれは“同じ”なのだ。


テヨンともイ・ガクとも違う、その男性ヒトは、その姿かたちだけなら、パク・ハの愛するその男性ヒトにそっくりだった。


「パク・ハさん?」

「あ、ごめんなさい。」

「早くからすみません。お話があります。店の中に、いいですか?」

パク・ハはあわてて店のカギを開けた。


『ハン・ジョンウ』どこかで聞いた気がするその名前。

その名を聞いたのは何処でだろう?
この人は誰なの?
なんでテヨンさんにそっくりなの?

いろんな疑問が後から、後から湧いてくる。

まさか、テヨンに何かあって、また、生まれ変わったと言うのだろうか?

パク・ハはさっと青ざめた。


その時、パク・ハの携帯電話の着信音が鳴り響いた。

電話の主はテヨンである。慌てて画面をタップする。

「もしもし、パッカ?」

紛れもないテヨンの声だった。
耳に携帯を押し充てたまま、パク・ハは何も言えないでいる。

「もしもし?パッカ?・・・聞こえてる?・・・どうしたの?何かあった?」

「・・・ごめんなさい。何でもないの。・・・テヨンさん、無事?」

「え?なんで?・・・こうして君に電話してるのに、何もあるわけないだろ?」

「そう。・・・そうよね?ごめんね。・・・テヨンさん、なあに?」

「君の声が聞きたかっただけ。・・・本当に何もないよね?」

常とは違う様子のパク・ハを心配するテヨンの声は、電話の向こうに間違いなく彼が存在していることを証明していた。

「・・・今日は必ず、帰るから。」

「うん。待ってる。」

愛してるよ、のテヨンの言葉に間髪を容れずに、私も、と答えた。
テヨンの嬉しそうな、じゃあ、の挨拶に安堵の溜息を漏らして電話を切る。


「恋人ですか?」

別に構いはしないけど・・・。

完全に彼の存在を無視して電話を取ったパク・ハに、警察から来たという『ハン・ジョンウ』が苦笑していた。

「あ、すみません。」


なんで、警察の人が?


パク・ハはここに至って初めて、本来真っ先に思い浮かべるであろう疑問を、思い浮かべたのだった。


_____________

婚約式の実情とか、全然知らないもんで・・・
妄想ですから、皆様の妄想も加えて、それらしく脳内処理をしてくださいませぇ。


ついに、パク・ハとジョンウが出会っちゃいましたよ!

どうなるのか・・・

kayaさん、あと、お願い、ネ? (ほぼ丸投げですみませ~ん。)


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~ Comment ~

こんばんは♪
やっぱり、ソックリ設定ですよね(*^m^*)
オーラが違う
ジョンウはワイルドですものね
こうしてみるとユチョンって、ちゃんと演じわけてるんだな~って。
ドンシクなんて、可愛いし♪

パッカにしてみれば、イ・ガクの生まれ変わり、あれからまた運命が変わって、イ・ガクが現れたかと思っちゃいますよね(^_^;)

続きも楽しみ~\(^-^)/

Re: ふにゃん様へ

ふにゃん様

こんにちは。

> やっぱり、ソックリ設定ですよね(*^m^*)
そうです。もちろん!

> オーラが違う
そう!顔は同じでも別人ですから。

> こうしてみるとユチョンって、ちゃんと演じわけてるんだな~って。
そうなんですよぉ。♪
当然どのキャラもユチョンですから姿かたちは同じ。でも、別人って認識できますもんね。
スゴイです!

> 続きも楽しみ~\(^-^)/
ありがとうございます。kayaさんがどう展開させてくれるか、楽しみでもあり、私にはドキドキでもあります。ww

素敵…(*^^)

更新ありがとうございます!
展望レストランでお披露目パーティーですかぁ…なんと素敵な…(^^)
なんだか想像するだけで自分も出席者のように楽しみになりました!
『ジョイルーの服がヨン家の嫁であるパクハを守る』。とんでもないプレッシャーですが、ソリさん良い事カッコいいこと言いますね(笑)
ガッツポーズを決めるスヨンも、守られてばかりじゃないと勇むパクハもみんな中の良い雰囲気で、私もほっとしました。
素敵な流れにしていただき、ありがとうございます(^^)

そしてジョンウとパクハの対面。
ですよね、やっぱり似過ぎてて、生まれ変わりかと焦りますよね~(^^ゞ
とりあえずテヨンが無事だってわかったところで、これからどうしよう…。
自分で撒いた種なのにノープランでかなり焦ってます(笑)
これからじっくり妄想しますね~!!

Re: 素敵…(*^^) kaya様へ

kayaさま

素敵と評して頂けて、ありがたき幸せにございますぅ。(T_T)

> 『ジョイルーの服がヨン家の嫁であるパクハを守る』
どんなドレスですか!って言うんですよね。(汗)
パク・ハのことを(あるいは自分のことも)良く知りもしないような人々を招待するなんて、
テヨンの本意ではないと思うんですよ。
祝賀だけではない場になってしまうのかなって・・・なんか深刻な方に話が行きかけてしまって・・・

韓国では、「婚約式」には客を招待するそうなんですが、「結婚式」(と言うか披露宴ですよね)には招待するのではなくて、来たい人が自由に来て飲み食いして帰って行くのだとか・・・。
なので「婚約披露パーティー」に招待客いっぱいという設定にしてみました。
したら、何か腹に抱えて参加する人もいそうだな、と。
パク・ハに箔を付けるドレスをお願いします。(苦笑)

深刻な流れにはしたくないので、(自分がそういうこと書いたくせに・・・とほほ・・・)
展望レストランの素敵なパーティーだけ受け止めてください。

ジョンウとの出会い。
パク・ハがテヨンのことを心配したまま終わらせたのでは申し訳なかったので・・・
電話でまたまたテヨンが強引に登場です。(苦笑)

戸惑うパク・ハに、クエスチョンマークだらけのジョンウを想像してにやけてます。W

どうぞ、よろしく。w

きやあ~(///ω///)♪
ジョンウにテヨンにチョハ……(*^O^*)
ユチョン祭りですね♪
想像するだけで顔ニヤケル~(*´-`)
幸せだあ私♪

Re: ハニです様へ

ハニです様

> ユチョン祭りですね♪
おお!それは幸せですね!(笑)
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