同じ空の下

屋根部屋に戻ってきて、僕はパッカに目配せする。
パッカは、ん？と首を傾げた。

「君のマグカップ。」

彼女は、明日の朝でいいじゃない？なんて言うけれど、僕は、大袈裟に首を振った。

「ダーメ。今、見たい！」

「子供じゃないんだから・・・。」

そう言いながら、パッカはキッチンに消えて行った。


彼女の手造りだというお揃いのソレを待ちながら、リビングに電子ピアノを据え付ける。
鍵盤の上、流れるように指を滑らせた。

すぐに姿を現したパッカが、電子ピアノの音に少し驚いて、にっこりと微笑んだ。

「なあに？・・・ライブでも始まるの？」

彼女の手には、レストランでプレゼントしてくれた僕のマグカップとお揃いの、パッカのマグカップ。


テーブルの上、僕のマグカップの隣に並べられたパッカのマグカップ。

「明日の朝はこれでコーヒーを飲もう。」

パッカと二人微笑み合った。



「大切な君に、もう１曲だけプレゼントだよ。」


（画像はお借りしてます）

『ママがサンタにキスをした』

ジャズアレンジの曲に合わせて身体もスイングさせる。



パッカ。いつかこんなクリスマスを迎えよう。


僕はサンタクロースになって、我が子にプレゼントを届けるから


君もサンタクロースにキスしてくれるかい？



ピアノに寄り掛かるようにしてその音色に耳を傾けていたパッカの顔が

その微笑みが


ぐっと僕の顔に近付いてきて・・・


曲に合わせるように


キスをされた。



もうピアノを弾くどころではなかったけれど


I saw Mammy kissinng Santa Claus.
（ママがサンタにキスするの、見た！）


そのフレーズが、何度も、何度も


頭の中で響いていた。


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クリスマスイヴに家族でディナーを楽しんで、目を覚ましたクリスマス当日の朝、クリスマスツリーの下にプレゼント。

そんな感じでおまけの短編です。


それと

「ママがサンタにキスをした」の歌を紹介したかった、ってのもあります。

英語バージョン

画像はお借りしてます。

日本語バージョン

画像はお借りしてます。

こちらは、昔よく聞いてたのとちょっと歌詞が違うんですが、これを見つけてとても気に入って・・・。

クリスマスソング
ウキウキして楽しい気分になります。


改めまして

メリークリスマス！！