「長編(完結)」
贈り物
贈り物 6
パッカを抱いたまま階段を上がり、二階の寝室へ。
ベッドルームも広々としていて、落ち着いた内装だった。
クイーンサイズのダブルベッドの横には、小さなサイドテーブルとソファも備わっている。
僕はソファの傍にパッカを降ろしてやった。
ベッドに横たえられると思っていたのか、彼女は一瞬戸惑ったような表情を浮かべた。
そして、カーペットにそっと足を着け、そこに立った。
「パッカ、後ろを向いて。」
パッカは、え、と口の中で言った後、僕の言葉に素直に従う。
「まずは『贈り物』をよく見なきゃ。」
背後からパッカを抱きすくめる。
結わずに下ろしてある髪をひとまとめにして、片側の肩から前に流した。
白い肩が、とても綺麗だ。
身体を離して背中を見た。
背中は細めのリボンで編み上げられている。
白く滑らかな背中が、編まれたリボンの隙間からちらちらと見えていて、どきりとした。
このリボンを解けば『贈り物』の中身が現れるだろう。
僕はパッカの肩に手を置いた。
すると、わずかにぴくりと震える。
彼女が顔だけ後ろに向けたのでゆっくりと口づけた。
パッカは、後ろからのこういうキスが好き、らしい・・・。
幸福の使いである蝶が彼女の耳元で光る。
僕はキスを続けながら、彼女の身体を反転させこちらを向かせると抱きしめた。
唇を離し、耳許の蝶のピアスをそっと撫でる。
パッカは腕の中で僕を見上げて、テヨンさん、と小さく囁いた。
ぞくぞく、する。
もう一度口づけようとした時、パッカが目を見開いた。
ここは目を閉じるところだよ、なんて思って一瞬怯んでしまう。
「テヨンさん・・・レストランも、予約してあるの。」
ああ・・・でも、食事って気分ではないんだけど・・・。
それに、パッカもその気だと思ったのは・・・気のせいじゃ、ないだろう?
「・・・何時に?」
「7時。」
僕は腕時計をちらりと見た。
「まだ、1時間以上あるよ。」
それだけあれば・・・。
「でも・・・。」
ああ、もっと、時間が欲しいのか。
じゃあ、ちょっとだけ前哨戦を・・・。
「それにね、私からも『贈り物』があるの。」
「うん、もう受け取ってる。これからリボンを解くんだ。」
「・・・違うわ。ちゃんと箱に入った『贈り物』よ。」
唇を尖らせる彼女は子供っぽくて・・・あまりの可愛さに見惚れた。
「そ・・・」
そんなもの、後でいいじゃないか。
そう言いかけて言葉を飲み込んだ。
パッカが僕の為に準備してくれたと言ってるのに『そんなもの』呼ばわりは、
流石に、マズい。
ただ、がっついてるだけみたいで・・・いや、正直、そうなのかも知れないが・・・
みっともなくもある。
「そうなの?・・・君がここに居てくれるだけで十分だけど。」
何とかごまかし微笑んで見せた。
___________
皆様、こんにちは。
うーむ、引っ張るなぁ。(苦笑)
お話が動き始めたら、もうそれに任せるしかないです。┐(´д`)┌
と言うわけで・・・多分、今週中には終わりそうにないです。(汗)
話数も二桁にはいかんだろう、と思ってましたが・・・どうなんだろう。
ま、細かく区切らなければ話数は伸びないんですけども。
文字数とか、行数を決めてるわけではないので、私のお話の「長さ」の基準はないに等しいのですが・・・
書いている「期間が長い」かどうかで言えば、「贈り物」は間違いなく「短期」ですね。
もう少しお付き合いいただいて、焦らされちゃってるテヨンをお楽しみいただければ・・・。
ベッドルームも広々としていて、落ち着いた内装だった。
クイーンサイズのダブルベッドの横には、小さなサイドテーブルとソファも備わっている。
僕はソファの傍にパッカを降ろしてやった。
ベッドに横たえられると思っていたのか、彼女は一瞬戸惑ったような表情を浮かべた。
そして、カーペットにそっと足を着け、そこに立った。
「パッカ、後ろを向いて。」
パッカは、え、と口の中で言った後、僕の言葉に素直に従う。
「まずは『贈り物』をよく見なきゃ。」
背後からパッカを抱きすくめる。
結わずに下ろしてある髪をひとまとめにして、片側の肩から前に流した。
白い肩が、とても綺麗だ。
身体を離して背中を見た。
背中は細めのリボンで編み上げられている。
白く滑らかな背中が、編まれたリボンの隙間からちらちらと見えていて、どきりとした。
このリボンを解けば『贈り物』の中身が現れるだろう。
僕はパッカの肩に手を置いた。
すると、わずかにぴくりと震える。
彼女が顔だけ後ろに向けたのでゆっくりと口づけた。
パッカは、後ろからのこういうキスが好き、らしい・・・。
幸福の使いである蝶が彼女の耳元で光る。
僕はキスを続けながら、彼女の身体を反転させこちらを向かせると抱きしめた。
唇を離し、耳許の蝶のピアスをそっと撫でる。
パッカは腕の中で僕を見上げて、テヨンさん、と小さく囁いた。
ぞくぞく、する。
もう一度口づけようとした時、パッカが目を見開いた。
ここは目を閉じるところだよ、なんて思って一瞬怯んでしまう。
「テヨンさん・・・レストランも、予約してあるの。」
ああ・・・でも、食事って気分ではないんだけど・・・。
それに、パッカもその気だと思ったのは・・・気のせいじゃ、ないだろう?
「・・・何時に?」
「7時。」
僕は腕時計をちらりと見た。
「まだ、1時間以上あるよ。」
それだけあれば・・・。
「でも・・・。」
ああ、もっと、時間が欲しいのか。
じゃあ、ちょっとだけ前哨戦を・・・。
「それにね、私からも『贈り物』があるの。」
「うん、もう受け取ってる。これからリボンを解くんだ。」
「・・・違うわ。ちゃんと箱に入った『贈り物』よ。」
唇を尖らせる彼女は子供っぽくて・・・あまりの可愛さに見惚れた。
「そ・・・」
そんなもの、後でいいじゃないか。
そう言いかけて言葉を飲み込んだ。
パッカが僕の為に準備してくれたと言ってるのに『そんなもの』呼ばわりは、
流石に、マズい。
ただ、がっついてるだけみたいで・・・いや、正直、そうなのかも知れないが・・・
みっともなくもある。
「そうなの?・・・君がここに居てくれるだけで十分だけど。」
何とかごまかし微笑んで見せた。
___________
皆様、こんにちは。
うーむ、引っ張るなぁ。(苦笑)
お話が動き始めたら、もうそれに任せるしかないです。┐(´д`)┌
と言うわけで・・・多分、今週中には終わりそうにないです。(汗)
話数も二桁にはいかんだろう、と思ってましたが・・・どうなんだろう。
ま、細かく区切らなければ話数は伸びないんですけども。
文字数とか、行数を決めてるわけではないので、私のお話の「長さ」の基準はないに等しいのですが・・・
書いている「期間が長い」かどうかで言えば、「贈り物」は間違いなく「短期」ですね。
もう少しお付き合いいただいて、焦らされちゃってるテヨンをお楽しみいただければ・・・。
~ Comment ~
Re: か****様へ
か****様
お子様方、大変ですね。
この時期は暑いのに雨が降れば冷えたりして、風邪をひきやすいですもんね。(>_<)
か****さんもうつらないようにお気を付け下さいね。
ウリテヨンで癒されてくれると、嬉しいです!
か****さんもテヨンと共にお預け喰らっちゃいました?ありゃぁ。(汗)
パッカからの『贈り物』を受け取ってから、じっくりと・・・^m^
1時間じゃぁ足りるはずがないんですから、用事を済ませてから臨みましょうよ、ね、テヨンさん。
うるさい!早く書け!!byテヨン
お子様方、大変ですね。
この時期は暑いのに雨が降れば冷えたりして、風邪をひきやすいですもんね。(>_<)
か****さんもうつらないようにお気を付け下さいね。
ウリテヨンで癒されてくれると、嬉しいです!
か****さんもテヨンと共にお預け喰らっちゃいました?ありゃぁ。(汗)
パッカからの『贈り物』を受け取ってから、じっくりと・・・^m^
1時間じゃぁ足りるはずがないんですから、用事を済ませてから臨みましょうよ、ね、テヨンさん。
うるさい!早く書け!!byテヨン
管理人のみ閲覧できます