「短編集」
読みきり
遠い記憶
テヨンはパスタを巻きつけたフォークを見やり、くすりと笑った。
「なあに?なんか、可笑しい?」
「んー。子供のころ、フォークが使えなくてね。」
巻きつけられたパスタを口に運び、頬張る。
パスタが抜き取られたフォークを、ゆらゆらと揺らしてパク・ハに見せた。
「うまくフォークを使って、パスタが食べられなかったんだ。」
皿の中のパスタにフォークを突っ込み、わざと不器用に掬い上げる振りをする。
パスタはするすると滑って皿の中に落ちた。
「そしたら、オンマが、こうして巻きつけるのよ、って。」
今度はくるくると巻きつけて持ち上げた。
「・・・それって、ホントに子供の頃?」
「え?」
「パスタの巻き方を教えてくれたのは、ホントにオンマ?」
「え?・・・多分。
・・・実は顔も覚えてないんだけど、
ハルモニじゃなくて、若い女性との記憶だから・・・。」
『箸はないのか?
三又では麺を食せぬ!』
『麺じゃなくて、パ・ス・タ。
パスタは、こうして食べるの。
くるくる巻いて。・・・こう、よ。』
初めて見るパスタに悪戦苦闘していたイ・ガク。
パク・ハに教えられ、彼女に倣って同じようにフォークに巻きつけて・・・
口に運んだ。
今のテヨンと同様、口いっぱいに頬張って食べていた。
初めて食べたパスタの美味しさに、イ・ガクは笑顔になる。
パク・ハの記憶の中に残る、そんな光景。
「・・・そう。数少ないオンマとの記憶?」
「うん。遠い記憶だよ。」
美味しそうにパスタを頬張るテヨンを見ながら
パク・ハは優しく微笑んだ。
「なあに?なんか、可笑しい?」
「んー。子供のころ、フォークが使えなくてね。」
巻きつけられたパスタを口に運び、頬張る。
パスタが抜き取られたフォークを、ゆらゆらと揺らしてパク・ハに見せた。
「うまくフォークを使って、パスタが食べられなかったんだ。」
皿の中のパスタにフォークを突っ込み、わざと不器用に掬い上げる振りをする。
パスタはするすると滑って皿の中に落ちた。
「そしたら、オンマが、こうして巻きつけるのよ、って。」
今度はくるくると巻きつけて持ち上げた。
「・・・それって、ホントに子供の頃?」
「え?」
「パスタの巻き方を教えてくれたのは、ホントにオンマ?」
「え?・・・多分。
・・・実は顔も覚えてないんだけど、
ハルモニじゃなくて、若い女性との記憶だから・・・。」
『箸はないのか?
三又では麺を食せぬ!』
『麺じゃなくて、パ・ス・タ。
パスタは、こうして食べるの。
くるくる巻いて。・・・こう、よ。』
初めて見るパスタに悪戦苦闘していたイ・ガク。
パク・ハに教えられ、彼女に倣って同じようにフォークに巻きつけて・・・
口に運んだ。
今のテヨンと同様、口いっぱいに頬張って食べていた。
初めて食べたパスタの美味しさに、イ・ガクは笑顔になる。
パク・ハの記憶の中に残る、そんな光景。
「・・・そう。数少ないオンマとの記憶?」
「うん。遠い記憶だよ。」
美味しそうにパスタを頬張るテヨンを見ながら
パク・ハは優しく微笑んだ。
~ Comment ~
Re: m****2924様へ
m****2924さま
雨、酷かったですけどね〜、大丈夫です。
ありがとうございます。
テヨンの中にイ・ガクの記憶が残ってるんじゃないかなぁなんて思っての妄想でした。
こちらこそ、毎日お越し下さって、ありがとうございます。そんな風に仰って頂けたのですが、ちょっと更新、止まりそうで、ごめんなさい。(._.)
雨、酷かったですけどね〜、大丈夫です。
ありがとうございます。
テヨンの中にイ・ガクの記憶が残ってるんじゃないかなぁなんて思っての妄想でした。
こちらこそ、毎日お越し下さって、ありがとうございます。そんな風に仰って頂けたのですが、ちょっと更新、止まりそうで、ごめんなさい。(._.)
Re: な*様へ
な*さま
そうそう。パク・ハに聞いて、セナとデートしちゃうんですよね。キーってなるの分かります。
私もこのシーンを書くにあたって映像確認したんですが、やはり見入っちゃいました。(苦笑)
3daysゆっくり楽しんでくださいね!
そうそう。パク・ハに聞いて、セナとデートしちゃうんですよね。キーってなるの分かります。
私もこのシーンを書くにあたって映像確認したんですが、やはり見入っちゃいました。(苦笑)
3daysゆっくり楽しんでくださいね!
Re: ほ**様へ
ほ**さま
確かに、300年もあるからねぇ。
完全オリジナルストーリーですね。ww
確かに、300年もあるからねぇ。
完全オリジナルストーリーですね。ww
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