「長編(連載中)」
花火
花火 1
花火を見に行こう、とテヨンが言った。
お店の入口に「臨時休業」の札を下げ、テヨンの車に乗せられて屋根部屋へ。大慌てで旅行の準備を整える。
「一泊だけだから、大した準備はいらないだろ?」
なんて言うけれど、女の支度は時間がかかる。
普段、着飾らないパク・ハと言えどもご多分に漏れず、だ。
見れば、テヨンの荷物はチャッカリまとめてあった。
「朝からそのつもりだったの?」
今朝は普通に出社したはずだったのに・・・。
「いいや。会社に行ったら、突然、出張を申し渡されて・・・
荷物をまとめに帰ったんだ。
また会社に戻って、君に連絡しようとしたら、行かなくていいって言われてさ。」
テヨンは不満そうに顔をしかめた。
「カチンと来たから、強引に休みを取ってやった。」
「・・・で、強引に、私も連れて行くんだ?」
パク・ハは唇を尖らせた。
テヨンは彼女を抱き込んで、チュッと口づける。
そして、わざとらしく眉尻を下げ、悲しげな声を出した。
「嫌なの?」
「まさか!嬉しいわ。」
「良かったよ。社長と喧嘩した甲斐があった。」
にっこりと笑って、また唇を重ねる。
「喧嘩したの?」
「いつものことさ。
もう、準備はいいの?」
「ええ。」
お店の入口に「臨時休業」の札を下げ、テヨンの車に乗せられて屋根部屋へ。大慌てで旅行の準備を整える。
「一泊だけだから、大した準備はいらないだろ?」
なんて言うけれど、女の支度は時間がかかる。
普段、着飾らないパク・ハと言えどもご多分に漏れず、だ。
見れば、テヨンの荷物はチャッカリまとめてあった。
「朝からそのつもりだったの?」
今朝は普通に出社したはずだったのに・・・。
「いいや。会社に行ったら、突然、出張を申し渡されて・・・
荷物をまとめに帰ったんだ。
また会社に戻って、君に連絡しようとしたら、行かなくていいって言われてさ。」
テヨンは不満そうに顔をしかめた。
「カチンと来たから、強引に休みを取ってやった。」
「・・・で、強引に、私も連れて行くんだ?」
パク・ハは唇を尖らせた。
テヨンは彼女を抱き込んで、チュッと口づける。
そして、わざとらしく眉尻を下げ、悲しげな声を出した。
「嫌なの?」
「まさか!嬉しいわ。」
「良かったよ。社長と喧嘩した甲斐があった。」
にっこりと笑って、また唇を重ねる。
「喧嘩したの?」
「いつものことさ。
もう、準備はいいの?」
「ええ。」
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