「長編(完結)」
夫婦円満の秘訣
夫婦円満の秘訣 7
パッカは僕の腕の中で、また泣き出してしまった。
だけど、泣き笑いみたいな表情で、嬉しそうに泣いてるんだ。
唇を尖らせて、『あんぽんたん!』って言ってくるから、僕は安心してキスをして、また抱きしめる。
「・・・ねぇ、なんで、あんな映像見せたの?」
パッカはそれが不満みたいだった。
まあ、仕方がない。それで勘違いさせて、あんな大泣きをさせてしまったんだから・・・。
でも、と僕は思う。
なんだって、他の女とあんなことしたがってると思うかな?
信用ないんだな、とちょっと哀しくなる。
それを口にしたら、また大事になりそうだから、とりあえず、今は黙っておくことにした。
「どう、話を切り出していいか分からなかったんだ。」
「話って・・・オフィスで・・・その・・・したいって話?」
お?脈、あり?
まあ、それは本題じゃないし・・・
なんだか、振り出しに戻ってるのは気のせいだろうか。
いや、気のせいではないよな。
そう思うと、あの映像を見せたことで訳の分からない喧嘩になってしまって・・・
やはり、僕が悪いってことなんだろうか?
ここは男らしく、僕の非を認めるべきなんだろう。
「ごめん、誤解させて。
オフィスでしたいとか、そんなのは二の次だし、まして他の女と、なんてことは考えたこともないよ。」
僕がきっぱりと言うと、パッカは嬉しそうに笑った。
「つまり・・・君との『夫婦生活』を充実させたいと思って・・・。」
ここで言いたい夫婦生活ってのは、・・・そのものずばりなんだけど、パッカは分かってるんだろうか?
「念のために言っておくけど・・・『夫婦生活』って僕とパッカとの・・・
身体の関係・・・『セックス』のことだよ?」
パッカは、え?と口の中で言い、ぱぱっと顔を赤らめた。
「分かってるけど・・・テヨンさん、せめて『エッチ』って言って・・・。」
消え入りそうにそう言った。
「・・・どっちもどっちだと思うけど?」
思わず苦笑が漏れる。
それにしても・・・
パッカが、可愛いすぎるんだけど?
食べちゃいたくなるんだけど?
まあ、あとで美味しくいただいてしまおう、なんてことも思うわけだ。
「とにかく、あからさまな言い方は止めて!
それで・・・その『夫婦生活』が、充実してない、って言うの?」
パッカは不安げにそう言った。
「いや、そんなことはないけど・・・。」
「けど?」
「・・・やってみたいことは、いろいろある。」
「・・・いろいろって・・・」
まあ、オフィスで、ってのもそのうちの一つだけど・・・問題は、僕の希望じゃなくてさ。
パッカの希望を聞いてみたいし・・・。
「・・・オフィスでは・・・嫌よ。
テヨンさんのオフィスって、入り口ドアのガラス、透明じゃない!」
「・・・気になる?」
「気になるでしょ!」
パッカは真っ赤になっている。
「・・・なんで、社員のいる時間帯の想定なわけ?」
「え?」
「実は、覗かれたいんじゃないの?」
パッカが拳を握って振り上げようとしたので、その手首を掴んだ。
「パッカ、見られると興奮するよね?」
「なっ!」
言葉が続かないのか、な、な、なんて言いながら、ただ僕を見上げている。
図星だった?
僕がにやついていると、彼女は大きく息を吸い込んだかと思ったら、
「バカっ!あんぽんたん!」
と叫んだ。
「・・・他の誰かに見られたいわけがないでしょ!
テヨンさんだから・・・いいんじゃない。」
僕に見られるのが『いい』?
僕に見られるから『興奮する』?
頬が更に緩んでいく自覚があった。そして、パッカを閉じ込めている腕を更に狭める。
彼女は驚いたように身を捩った。
「・・・テヨンさん、座って話しましょ?」
確かに、彼女をそのままソファに押し倒してしまいそうではあった。
とりあえず、また並んでソファに腰かける。
パッカは、少し僕との間を空けて座った。
ちょっと、それは酷いんじゃないか?とちらっと思いはしたけど・・・
きちんと話そうと言う態勢に入ったてことなんだろう。
そうして『今後の夫婦生活を更に充実させるための会議』の場が持たれることになったんだ。
どんな会議やねん!
お話が振出しに戻ってしまっています。
テヨンのせいです。テヨンが悪いんです。
・・・・それでも愛さずにはいられない・・・。バカな作者に愛のぽちっを!!
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だけど、泣き笑いみたいな表情で、嬉しそうに泣いてるんだ。
唇を尖らせて、『あんぽんたん!』って言ってくるから、僕は安心してキスをして、また抱きしめる。
「・・・ねぇ、なんで、あんな映像見せたの?」
パッカはそれが不満みたいだった。
まあ、仕方がない。それで勘違いさせて、あんな大泣きをさせてしまったんだから・・・。
でも、と僕は思う。
なんだって、他の女とあんなことしたがってると思うかな?
信用ないんだな、とちょっと哀しくなる。
それを口にしたら、また大事になりそうだから、とりあえず、今は黙っておくことにした。
「どう、話を切り出していいか分からなかったんだ。」
「話って・・・オフィスで・・・その・・・したいって話?」
お?脈、あり?
まあ、それは本題じゃないし・・・
なんだか、振り出しに戻ってるのは気のせいだろうか。
いや、気のせいではないよな。
そう思うと、あの映像を見せたことで訳の分からない喧嘩になってしまって・・・
やはり、僕が悪いってことなんだろうか?
ここは男らしく、僕の非を認めるべきなんだろう。
「ごめん、誤解させて。
オフィスでしたいとか、そんなのは二の次だし、まして他の女と、なんてことは考えたこともないよ。」
僕がきっぱりと言うと、パッカは嬉しそうに笑った。
「つまり・・・君との『夫婦生活』を充実させたいと思って・・・。」
ここで言いたい夫婦生活ってのは、・・・そのものずばりなんだけど、パッカは分かってるんだろうか?
「念のために言っておくけど・・・『夫婦生活』って僕とパッカとの・・・
身体の関係・・・『セックス』のことだよ?」
パッカは、え?と口の中で言い、ぱぱっと顔を赤らめた。
「分かってるけど・・・テヨンさん、せめて『エッチ』って言って・・・。」
消え入りそうにそう言った。
「・・・どっちもどっちだと思うけど?」
思わず苦笑が漏れる。
それにしても・・・
パッカが、可愛いすぎるんだけど?
食べちゃいたくなるんだけど?
まあ、あとで美味しくいただいてしまおう、なんてことも思うわけだ。
「とにかく、あからさまな言い方は止めて!
それで・・・その『夫婦生活』が、充実してない、って言うの?」
パッカは不安げにそう言った。
「いや、そんなことはないけど・・・。」
「けど?」
「・・・やってみたいことは、いろいろある。」
「・・・いろいろって・・・」
まあ、オフィスで、ってのもそのうちの一つだけど・・・問題は、僕の希望じゃなくてさ。
パッカの希望を聞いてみたいし・・・。
「・・・オフィスでは・・・嫌よ。
テヨンさんのオフィスって、入り口ドアのガラス、透明じゃない!」
「・・・気になる?」
「気になるでしょ!」
パッカは真っ赤になっている。
「・・・なんで、社員のいる時間帯の想定なわけ?」
「え?」
「実は、覗かれたいんじゃないの?」
パッカが拳を握って振り上げようとしたので、その手首を掴んだ。
「パッカ、見られると興奮するよね?」
「なっ!」
言葉が続かないのか、な、な、なんて言いながら、ただ僕を見上げている。
図星だった?
僕がにやついていると、彼女は大きく息を吸い込んだかと思ったら、
「バカっ!あんぽんたん!」
と叫んだ。
「・・・他の誰かに見られたいわけがないでしょ!
テヨンさんだから・・・いいんじゃない。」
僕に見られるのが『いい』?
僕に見られるから『興奮する』?
頬が更に緩んでいく自覚があった。そして、パッカを閉じ込めている腕を更に狭める。
彼女は驚いたように身を捩った。
「・・・テヨンさん、座って話しましょ?」
確かに、彼女をそのままソファに押し倒してしまいそうではあった。
とりあえず、また並んでソファに腰かける。
パッカは、少し僕との間を空けて座った。
ちょっと、それは酷いんじゃないか?とちらっと思いはしたけど・・・
きちんと話そうと言う態勢に入ったてことなんだろう。
そうして『今後の夫婦生活を更に充実させるための会議』の場が持たれることになったんだ。
どんな会議やねん!
お話が振出しに戻ってしまっています。

テヨンのせいです。テヨンが悪いんです。
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