同じ空の下

川の多い街

緑の多い街

橋の多い街


その街は、そんな印象だった。




***



出張で地方都市にやって来ていた。

打ち合わせを終えて、共に来たスタッフを伴い食事に向かう。
昼間はあんなに好い天気だったのに、雨が降り出していた。

コンビニでビニール傘を買う。

たったそれだけのことが、なんだか嬉しかった。
そう、嬉しかったんだ。
コンビニで傘を買ったってことが・・・

そんな、日常的に当たり前だろうことが、僕には当たり前じゃなかった。
そう、今までの僕には。


僕を知らない街。

僕を知らない人々。


雨の降る街は、趣深く、優しかった。



ふらりと入った居酒屋。

新入社員らしい若者が集って、思い思いに食べたり飲んだりしていた。

そんな光景を見るのも新鮮だった。

今までだって、こういう場面には出会っていたはずなのに・・・
なんだか、とても新鮮で・・・
世界が違ってでもいるように感じたんだ。

途切れ途切れに聞こえてくる他の客の話し声に、時には心密かに頷きながら、時には驚きながら、僕は食事を楽しんだ。



地方都市から地方都市へ。
少し長めの出張中、移動の関係から、合間に少しのオフタイムを楽しむこともした。


川の多い街だった。


川沿いをのんびりと散歩する。

川べりは緑が多くて、夏の暑い陽射しも遮ってくれる。
木洩れ陽を綺麗だと思った。


川が多ければ、当然橋も多くなる。

橋の途中で立ち止まれば、川面から吹き抜ける風が暑さを和らげてくれる。
それがなんとも心地良かった。


こんな風にのんびりしたのはいつ振りだろう？



追いかけられるように仕事をこなし、それはそれで充実もしていたけれど・・・
自分らしくあったはずだったけれど・・・



僕は、今この瞬間の自分が好きだ。



出張で訪れただけの小さな地方都市は、そこで生まれ育ったわけでもない僕に、懐かしさと優しさを与えてくれた。


それは、どこかしら望郷にも似て、しみじみと生きてあることに感謝をしていた。



ああ、僕は

今ここに、

生きていることを実感している。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

あんにょん。
お久しぶりです。

ポスターが公開された時、あまりのセクシーさに、バレンタイン向けのお話を書きたいななんて思ったのですが・・・

その後のヤフーの記事を読んで・・・
しみじみと嬉しくて、こんなお話が出来上がりました。

夏のお話です。

ヤフーの記事のリンクも貼っておきますが、一部抜粋です。
↓↓↓

――ファンミーティングでは、日本全国を回るホールツアーを行いましたが、一番心に残っていることは？
地方都市で、イベントが終わった後にマネージャーとスタッフと居酒屋に行ったんです。新入社員がたくさん来ている、ごく普通の居酒屋でした。会場のホールを出ると急に雨が降ってきて、コンビニで傘を買って。雨が降っている雰囲気も良かったし、歩いて外に出るというのも僕にとっては特別なことでした。
それまでは心に余裕がなかったんです。でも、ファンに会って、心がリラックスできた。何を食べてもそれまでは味気なく感じていたけれど、おいしいと感じるようになって。少しずつ余裕が生まれていると感じた瞬間でした。ツアーの終盤のことです。だいぶ時間がかかりましたね。




これ、広島でのことなんです。

私も広島でのファンミに参加しました。
ファンミの途中でも居酒屋の話、雨の話が出てました。

コンビニで買ったビニール傘は、ユチョンがサインをしてファンへのプレゼントになりました。
生まれて初めてコンビニで傘を買ったんですって！

その時の写真です。（画像はお借りしてきました）
↓↓↓



ご存知の方はご存知の通り、私は広島出身です。
ユチョンの語った雨の降る広島の街。雰囲気が良かったと言ってくれて、私はすごく嬉しかったんですね。
やはり、生まれ育った街が大好きだから・・・

しかも、私と来たら、１５年は広島に帰っていなかったと言う・・・

望郷にかられたのは、何を隠そう、この私なのであります。ｗ

まあ、だから、私の妄想全開ですのでテヨン（ユチョン）の心の内がこんなだったかは分かりません。
（てか、これ、テヨンなのか？いや、まあ、テヨンに当てはめて書いてるけども・・・）

インタビュー記事、すっごく良かったので、記事全文も是非読んでみてくださいね！

ヤフーニュース【独占取材】　（←クリックしてGO！）


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